待てはできない

当たり前のことをそれっぽく書いたり アイドル/LifeLOGなどなど

カラフト伯父さん メモ

カラフト伯父さんを観劇して思ったこと

ネタバレ注意。おもいっきしネタバレしています。

 

 

 

悟朗の妻千鶴子と仁美との対比[第一場~」

 まったく情報のない千鶴子と仁美の対比といっても難しいけどまあ、私見として。

 悟朗の「千鶴子とは喧嘩ばかりだった」という思い出話に対して、千鶴子の登場シーンや、第四場での言い合い。なんとなく千鶴子さんともこんな感じで喧嘩してたのかなーと。喧嘩ばかりしていても幸せだったといった千鶴子と、「好きじゃなきゃ一緒にいない」と嬉しそうに語る仁美。仁美に関しては悟朗が語る像しか見えないから何の証拠もないけども、悟朗との関わり合い方は実は近しい部分があるんじゃないかなと。

 

カラフトへ亡き妹と言葉を交わしに行った宮沢賢治とカラフト伯父さんこと悟朗と徹[第二場]

 悟朗がカラフト伯父さんと呼ばれる所以となった賢治のカラフト旅行。この目的はなくなった妹と言葉を交わすことであったと悟朗は語る。しかし、この二場で浮き彫りになるのは実の息子であるはずの徹にまったく受け入れられていない悟朗。カラフト伯父さんというあだ名であるにも関わらず、現在カラフト伯父さんと唯一悟朗のことを呼ぶ存在の徹と言葉を交わせていないのは皮肉だなあと感じた。後の第四場でようやく言葉を交わすことになるところで、こことも少しだけリンクするのかな?

 

カラフト伯父さんとはあまり呼ばない徹の心境

 悟朗のことをカラフト伯父さんと呼べる唯一の存在である徹。しかし、劇中では軽蔑を表現するとき、または第四場の独白で呼ぶ程度で普段は「お前」呼び。これは、今の悟朗を徹にとってヒーローであったカラフト伯父さんと認めたくないという気持ちがわかりやすく表れているのではないかな。

 

徹にとってのカラフト伯父さん

ちょっと考え中

 

第四場からの第五場

ここが個人的に納得がいかない。徹は悟朗に関して失望、軽蔑、そんな気持ちを長年抱いてきたはずなのに、こんなに簡単にふっきれるのだろうか。悟朗も、徹からあんな話を聞いて、すぐに父親として振る舞えるのだろうか。第四場からほとんど時間が経過してないのにもかかわらず、二人の心情の落差が激しくて毎回少し腑に落ちない。

 

 

またいろいろ追記しますたぶん。